SAJ安全のための10則


  1. 準備運動を忘れずに
    どんなスポーツでも始める前に準備運動を行うのは、ごくあたりまえ のことです。スキーも例外ではありません。ゲレンデに出たら柔軟体 操などで体をほぐし、スキーを付けて平坦なところを歩いたり左右キ ック・ターンを行ったりすることから始めるのが、格好のスキー練習 にもなり、傷害を防ぐことにも役立ちます。また、スキーに出かける 前には、充分にトレーニングを積んで、筋力、持久力、敏捷性、柔軟 性を養っておくことも大切なことです。

  2. 無理なスピード事故のもと
    スキー傷害の約75%が転倒によるものと言われています。原因はスキー ヤーのスピードの出し過ぎによってコントロールを失う場合が一番多 く見られます。初心者にとっては、ちょっとしたスピードでもバラン スが崩れやすいので、自然に停止できる斜面を選んで練習しましょう。 また、指導者から段階的に技術的指導を受けて制御能力を高めること も大事です。

  3. 自信過剰はケガのもと
    少し滑れるようになると、誰でもいろいろな斜面や雪質にチャレンジ してみたくなります。もちろん、スキーのおもしろさもそこにあるの ですが、ただ実力の伴わない冒険は事故につながります。自信過剰に ならないようにすることが大切です。

  4. 睡眠不足はケガのもと
    最近、自家用車の夜行運転や、夜行バスでスキー場に出かけるケース が多くなっています。いずれも睡眠不足に陥りやすく、着いてすぐ滑 り始めるというのは、大変危険です。また、スキー場で夜遅くまで大 騒ぎをして夜ふかしをするのも同様です。睡眠不足は疲労と同時に反 射神経を鈍らせ、いざというときに事態に対応できなくなります。充 分睡眠をとってすっきりとした気分でスキー場に出たいものです。

  5. 止まるな、休むなコースの中で
    外国のスキー場では、よく「コースの真ん中で立ち止まらないで下さ い」と書いてある立て看板があります。コースの真ん中で立ち止まっ たり、一休みしていると後ろから滑ってくる人の妨げになり、衝突事 故につながります。また、転んだまま照れ隠しにすぐ起きあがらない 人がいますが、これも大変危険です。

  6. 割り込みや無理な追い越しはやめましょう
    スキーシーズンの最盛期は休日のスキー場はリフト乗り場に長蛇の列 ができます。並んで待っているのはお互いにイライラするものです。 そこへ少しでも早く列に入ろうとしてスピードを落とさないで飛び込 んできて、そのまま居座る人や、友達がいるからと前の方へ割り込む 人がいますが、不愉快極まりなく、スポーツをする者の風上にもおけ ない連中です。また、最近、自己顕示欲のかたまりみたいな者が、ゲ レンデをあぶなかしい格好でビュンビュン飛ばしてきたりします。ま さに暴走族そのものです。特に混み合っているスキー場では放送によ って警告注意したり、パトロールも、こうした不心得なスキーヤーに 対して厳重に忠告すべきでしょう。

  7. 安全締具も調整次第
    現在市販されている締具のほとんどは、セーフティ・バインディング です。年々改良されて、これによって捻挫や骨折が近年減って来てい ることは確かですが、セーフティ・バインディングを使用していれば 絶対に安全であるというわけではありません。これら締具は正しい調 節と装着がなされた時、初めて正確に動作するものです。市販されて いる数多くの締具にもそれぞれ特徴があって、その締具の取り扱い方 を知っていなければ、猫に小判です。特に初級者はスキー用具店等で その使用方法を充分に教わってから、スキーに出かけるようにしまし ょう。転倒して締具がはずれたとき、スキーが流れないように最近の 締具にはほとんどスキーブレーキが着いています。たまにゲレンデの 上の方からスキーがすごい勢いで流れてくるのを目撃することがあり ますが、大変危険です。スキーブレーキか流れ止めは必ず着けるよう にしましょう。

  8. 服装整え安全第一
    最近のスキーウェアの変化にはめざましいものがあります。毎年、素 材・形・色彩と新しいものがでてきて一つのファッションの世界を作 り出しています。スキーヤーもこのニューモードを選ぶことがスキー をする楽しみの一つにもなっています。確かにこれらは白い雪の上に 映えるスタイルには美しいものです。しかし、安全ということから考 えますと、服装を選ぶと時に大切なことは次の条件が充分満たされて いるかどうかということです。
     1) 保温性が充分である
     2) 機能性がある
     3) 濡れにくい
     4) シンプルである
     5) 雪の上で滑りにくい素材である
    などです。急斜面で転倒して、スキーははずれたけど身体は上体がソ リになって、次第に加速しながらどこまでも落ちていくので、生きた 心地がしなかった思いをした人もいるでしょう。また、最近は若い女 性など帽子をかぶらないで黒い髪をたなびかせながら滑るのが流行し ているようですが、転倒したとき、頭部損傷などの恐れがあり大変危 険です。服装には充分心配りをしましょう。

  9. もう一回、そこがスキーのやめどころ
    スキー傷害調査によると、事故が頻発する時間帯は、午前11時〜12時 ・午後2時〜4時となっています。だいたい人間の緊張労働時間という のは、2時間が限度とされています。したがって、滑り始めて1〜2時 間というのは気分的に馴れてきて緊張が緩み、一方筋肉が疲労し始め る頃なので、事故がおこりやすくなります。疲れを感じたら、もう一 回などといわずに休むようにしましょう。
    また、夕方3時を過ぎる頃になると、急に気温が下がり雪質が固くな ってきますので、今までのような調子で滑っていると、ちょっとした ことでも転倒事故ということにもなりかねません。早めに切り上げる ようにしましょう。

  10. 事故なら無理しないこと
    万一、傷害事故が発生したら無理をせずに他のスキーヤーの協力を得 て、パトロールを呼んで早急に手当や搬送をしてもらうようにしまし ょう。「これくらい」と安易に考えて足を引きずりながら降りたり、 スキーをはいて無理をすることは禁物です。

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